【指月殿 (しげつでん)】｜伊豆最古の木造建築物｜観光情報

指月殿は修禅寺の前を流れる川を挟んで向かいの鹿山のふもとにある小さな御堂だ。1203年、北条氏によって修禅寺に幽閉され、翌年暗殺された源頼家の母北条政子が頼家の冥福を祈って建立したという。伊豆最古の木造建築である。

通りから外れた場所にあり、人影も少ないながら素朴で風格のある佇まいを見せており、訪れる人はその魅力に惹きつけられる。きらびやかさや賑やかさはないが、この御堂の空気は見るものに長い歴史と悲哀を伝えている。

御堂の中心に安置されているのが静岡県指定文化財となっている釈迦如来坐像。持ち物はないはずの釈迦像が右手にハスの花を持っているのが特徴で珍しい。指月殿の隣には源氏公園がありそこに頼家の墓がある。併せて訪れてほしい。