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【7月6日 (日)】第70回 松川タライ乗り競走

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乗るのは船じゃない!?

伝統の「タライ」で川を下る夏の名物レース!

伊東温泉の夏を告げる風物詩として、地元の人々にも観光客にも親しまれてきたイベントがあります。
それが、「松川タライ乗り競走」。温泉街の中心を流れる松川を、直径1メートルほどの大きなタライに乗って下るという、なんともユニークな競技です。滑らかな川の流れに身をまかせ、手にはしゃもじ型の櫂(かい)。思うように進めるかどうかは腕力とバランス、そして運次第——。

この第70回を迎えるタライ乗り競走は、1956年に始まった伊東市の伝統行事。歴史と笑いが共存する、唯一無二の夏の祭典です。

【湯のまち・伊東で生まれた「遊びごころ」】

伊東温泉といえば、豊富な湯量と風情ある温泉宿、そして温かい人情で知られる観光地。
そんな湯のまちの中心を流れる松川は、四季折々に表情を変える美しい川です。春は桜並木、夏はせせらぎが涼を運び、川沿いを歩くだけで旅気分が高まります。

そんな松川を舞台に、まさかの“タライ”でレース!?と驚かれるかもしれません。
でも、そこには伊東らしい「遊びごころ」と「おもてなしの心」が詰まっています。

もともとは地元の旅館組合が「観光客にもっと楽しんでもらいたい」と企画したのが始まり。以来、地域の人々に受け継がれ、今では全国から注目を集める夏のイベントとなりました。

【タライの上は、意外と過酷?!】

「タライに乗って川を流れる」と聞くと、ゆるいレースを想像するかもしれませんが、実はそう簡単ではありません。
コースは「いでゆ橋」から「松川藤の広場」までの約400メートル。流れは穏やかなようで、予想外にタライがくるくる回ったり、バランスを崩してひっくり返ったりと、思わぬドラマが続出。
川の両岸には観客がぎっしりと並び、選手たちの奮闘に声援を送ります。

レースはチームで参加する団体戦をはじめ、海外からの参加者も加わる国際レース、子どもたちが元気いっぱいに挑む子どもレースなど、多彩なカテゴリーで行われます。
会場は、笑い声と歓声が響き渡る熱気に包まれ、伊東のまち全体が“夏の祭典”モードに。

【水位上昇に注意!観覧は安全な場所から】

なお、レース当日は奥野ダムからの放流により松川の水位が通常より高くなります。
そのため、観覧の際は川沿いでの立ち位置に十分ご注意ください。特に小さなお子さま連れの方は、なるべく安全な場所からお楽しみいただくのがおすすめです。

【「観る」だけでも楽しい。けれど、「乗ってみたくなる」不思議な魅力】

観光で伊東を訪れた方の多くが、このイベントに偶然出会い、思わず足を止めます。そして最初は「何これ?」と笑っていたはずが、気づけば一緒に応援し、終わる頃には「来年は出てみたいかも」と思ってしまう——そんな、不思議な魅力と一体感を持つイベントです。

今年で記念すべき70回目。
伊東温泉を代表する夏のイベント「松川タライ乗り競走」は、地元の人々が誇る“本気の遊び”。
ぜひこの夏は、観光がてら、あるいは地元再発見のきっかけとして、松川の川辺で笑いあふれる一日を過ごしてみてください。

松川(いでゆ橋~松川藤の広場横)

Matsu River (Ideyu Bridge ~Matsukawa Fuji)

住所

静岡県伊東市渚町1

アクセス

JR伊東駅から徒歩10分

最寄り駅

伊東駅

イベント日

7月6日(日)

開会式

9:45〜

駐車場

あり

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